今回は、医療情報技師 情報処理技術系の必須問題⑥について説明していきます。
目次
医療情報技師試験「情報処理技術系」の必須問題⑥
文字コード
文字コードについてお話ししていきます。
コンピュータ上で示されている文字は、それぞれ数値が割り当てられていますね。
当然コンピュータはこれだけ多くの言語をそのまま認識しているのではなく、割り当てられた数値に変換して認識しています。
そもそもコンピュータは、欧米で発展を遂げていますので、基本的にはアルファベットや数字などだけでした。
アルファベット・数字・記号・スペースなどは128種類程度しかなく、7ビットで充分対応出来ました。
しかし、平仮名・カタカナ・漢字などを使用する日本では、欧州で使用されている文字コードでは対応できないため、日本語の文字コードというものが存在しています。
医療情報技師では、これらの文字コードの特徴に関する問題が出題されますので、欧州の文字コードと日本の文字コードについて、最低限の知識だけここでは挙げていきます。
欧州の文字コード
ASCII(通称:アスキー)
1963年ASA(米国国家規格協会ANSIの前身団体)が制定。
7ビットの文字コードで、128種類の文字が規定されている。
ISO-8859
英語圏だけでなくヨーロッパ諸外国に対応。
8ビットに拡張することで、128文字が追加。
ISO-8859-1からISO-8859-16(ISO-8859-12は欠番)がある。
EBCDIC(エビシティック) 読みにくい・・・
8ビットコード。
汎用大型コンピュータに対応。
日本語の文字コード
ISO-2022-JP(通称:JISコード)
JIS〄(日本工業規格)が策定。
7ビット構成。
電子メールで利用、Webは利用されない。
Shift JIS
最も有名で最も使用されている日本語文字コード
効率的に漢字を取り扱える。
最近では、Unicodeが主となっている。
EUC-JP
Extended UNIX Code(拡張UNIXコード)
マルチバイト
UNIX環境であるWEBサーバーなどに使用される。
UTF-8
1文字を1バイトから6バイトで表現
日本語、中国語、台湾語の漢字を同時に表現できる。
Unicodeで使える。
他の文字コードでは2バイトで表現できた文字が3、4バイトとなるためデータが重い。
*Unicode*
ユニコード・コンソーシアムによって制定された文字コード。
文字を2バイト、または4バイトで表し、世界中の文字を表現しようとしている。
4種類のエンコード方式がある。
変換することで複数の言語に対応。
これまでの出題傾向①
問3
7ビットの文字コードはどれか。
1) ASCII
2) EBCDIC
3) EUC
4) Shift JIS
5) UTF-82012年 医療情報師能力検定試験 情報処理技術系 出題
答えは、1です。
これまでの出題傾向②
問04
単一の文字コード体系で多言語文字を取り扱うための規格はどれか。番号を解答記入欄(4)にマークしなさい。
1) EUC
2) ASCII
3) Unicode
4) JIS2004
5) Shift-JIS2016年 医療情報師能力検定試験 情報処理技術系 出題
定義そのままです。答えは3です。
ここ数年、毎年出題されています。
ひとまずこのページの内容程度は、何となくでも頭の片隅に置いておいてください。
今回は、医療情報技師の情報処理技術系の必須問題⑥について説明しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
ANSIの発足は1969年10月6日なので、1963年の時点では、まだ存在してないと思うのです。前身の団体であるASAの間違いじゃないでしょうか?
ご指摘ありがとうございます。
謹んで訂正いたします。
読んで頂いている方がいて大変うれしくなりました。