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医療情報技師試験 医療情報システム系の必須問題③

医療情報技師、医療情報システム系の必須問題③について説明していきます。

診療情報交換のための標準化

HL7・DICOM・IHE

最近、遠隔医療という考え方が登場しました。

どんなものかといいますと・・・・

その場で対面して診断をするのではなく、インターネットなどで離れている場所の患者さんを診察したりすることを指します。

診断のみならず、ロボットアームなどを使って手術なども考えられているようです。

そんな夢のような遠隔医療には、実は問題があります。

 

それはデータ互換です。

 

特殊な画像や診療情報などは、一般的なファイルで対応することは困難です。

そこで診療情報の交換を目的として標準化が行われており、HL7やDICOMなどが広く普及され、内容の拡充が図られています。

ざっと概要はこんなところにしておいて、単語の説明をした後に過去問をいくつが示していきます。

なかなか慣れてないと覚えにくいところですので、過去問で理解を深めていくのがよいでしょう。

HL7(Health Level 7)

テキスト情報や測定値などの診療情報の交換や表記のための標準規約です。

HL7の「7」の意味は、ISOのOSI参照モデルの第7層を示している。

OSI参照モデルについては、以前書いた記事を参照してください。

DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)

MRIやCT画像などの医用画像のフォーマットと通信プロトコルのことです。

IHE( Integrating the Healthcare Enterprise )

医療情報システムの相互接続を推進する国際的なプロジェクトのことです。

具体的には、各種の機器接続テスト(コネクタソン)などを通して、標準的な業務シナリオを提唱する活動を指している。

どれもいまいち理解しにくいというか、概念がわかりませんよね。

そこで過去問を見てみましょう。

これまでの出題傾向①

問54
標準規格についての説明として誤っているのはどれか。2つマーク
1) CDAはHL7で開発された規格である。
2) IHEは業務ワークフローを定めた標準規格である。
3) DICOMは医用画像交換のための標準規格である。
4) JLAC10は画像検査項目を定めた標準規格である。
5) HL7は検査情報などの情報交換のための標準規格である。

2014年 医療情報師能力検定試験 医療情報システム系 出題

答えは、2, 4です。

まず、3、5は言葉の意味そのままです。問題は、1、2、4で悩むと思います。

1)CDA(Clinical Document Architecture)は、HL7で開発されて診療文書の規格。あっている。

2)業務ワークフローでなく、シナリオの誤り。

4)JLAC10は、日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コードのことなので、誤り。

これは、知らないと解けないですね。

困った・・・・。

まぁ焦らず、流しましょう。

これまでの出題傾向②

問55
HL7について誤っているのはどれか。
1) 放射線画像の伝送規格を定めている。
2) 名称はOSIの第7層に由来している。
3) HL7 v3はXML形式に基づいている。
4)  SS-MIXの標準化ストレージに採用されている。
5)  HL7 v2.5はEncoding rule 7形式に基づいている。

2014年 医療情報師能力検定試験 医療情報システム系 出題

答えは、1)です。

 

「画像情報のDICOM、文字情報のHL7」

これを覚えておけば、ややこしいv2.5やEncording rule7などが分からなくても解けます。

少し説明しておきます。2)に関しては、定義そのままです。

3)、4)、5)に関してですが、HL7 v2.5はEncording rule 7 に、v3ではXML形式に基づいています。

HL7は、SS-MIX(厚生労働省電子的診療情報交換推進事業)の標準化ストレージに採用され、患者管理や検査報告などの情報交換に使用されている。

「画像情報のDICOM、文字情報のHL7」は、例外があります。

DICOMは、画像データに付随するような文字情報を規定しています。

ですので、「文字情報のHL7と画像情報とその文字情報のDICOM」が正しいですね。

どんどん行きましょう。

これまでの出題傾向③

問56
DICOMに関する記述のうち誤っているものはどれか.(2つ選択)

1)マルチベンダでのシステム構築を容易にする.
2)DICOM対応とは,すべてのDICOM規格に準拠している事である.
3)画像の通信方式や検査依頼などの文字情報のやりとりについても規定している.
4)放射線画像だけの規格であり,超音波画像や内視鏡画像などには対応していない.
5)DICOM接続したい機器の適合性宣言書を見れば,接続可能かどうかが判断できる.

2012年 医療情報師能力検定試験 医療情報システム系 出題

答えは、2)と4)です。

正誤問題の大原則、「すべて」「のみ」「だけ」などは注意ということは、医療情報技師の問題にもあてはまります。これらの単語が出てきたら注意しましょう。

2)  ~すべてDICOM、4)放射線画像だけ・・・は、まさにあてはまりますね。

 

 

ちょっと心が折れそうになっていませんか?

普段これらの単語に触れる機会が少なく、理解することが難しければ「医療情報」の購入を検討してもいいかもしれません。

出題頻度は多く、ほぼ毎年でています。

今回は、情報処理技術系の必須問題③として、HL7・DICOM・IHEについての説明でした。

お読みいただき、ありがとうございました。

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