医学・医療系

医療情報技師 医学・医療系の必須問題⑥ インシデントレポート

今回は、医療療情報技師の医学・医療系の必須問題⑥について説明していきます。

医療情報技師試験の医学・医療系の必須問題⑥

インシデントレポート

インシデントレポートとは、医療従事者が作成する事故につながりかねないヒヤリ・ハッとした出来事に関する報告書です。

インシデントとは、事故や事件という意味以外に「事故につながりかねない」という意味も持っています。

つまり事故(アクシデント)の一歩手前ということです。

インシデントレポートといいますが、アクシデント(事故)に関する報告書も提出をします。

その為インシデントレポートとは、「危なかった事例の報告書」から「事故の事例の報告書」を指すと言っていいでしょう。

 

インシデントレポートの目的

インシデントレポートは、誰が悪かったかを見つけるのではなく、今後事故を起こさないようにするためにはどうしたらよいのかを見つけるためのものです。

ですので、責任の所在を明らかにするものではありませんし、ましてや始末書でもありません。

次に生かすためのものなのです。

これまでの出題傾向①

問16
インシデントレポートの分析に必要がないはどれか。番号を解答記入欄(16)にマークしなさい。
1)患者の氏名
2)当事者の職種
3)患者の治療状況
4)当事者の経験年数
5)患者への説明内容

2013年 医療情報師能力検定試験 医学・医療系 出題

 

 

 

 

答えは、1です。

上記の説明を読んでもらえばわかると思います。インシデントレポートは犯人捜しではありません。氏名などはどうでもいいのです。

もちろん患者に迷惑がかかった場合は、説明をしたかどうかについても報告する必要があります。

インシデントの基準はあやふやではありますが、思うに患者の身体に被害が及んだかどうかが一つの指標になるのではないかと考えています。

 

 

これまでの出題傾向②

問14
医療安全について正しいのはどれか。番号を解答記入欄( 14 )にマークしなさい。
1) インシデントレポートは実名での報告が望ましい。
2) 当事者への罰則を厳しくすることにより向上させる。
3) 患者のアレルギー情報は医師のみでの共有が求められる。
4) インシデントレポートの分析により改善活動が行われる。
5) インシデントレポートは重大な有害事象のみを報告する。

2014年 医療情報師能力検定試験 医学・医療系 出題

 

 

 

 

答えは、4です。

定義そのままです。何度も言っていますが、インシデントレポートは犯人を見つけるものではありません。

また5のように重大な有害事象だけでなく、軽微なものの報告もする必要があります。

 

これまでの出題傾向③

問15
インシデントレポートについて誤っているのはどれか。2つマークしなさい。
1) アクシデントも報告する。
2) 分析は原因の解明に役立つ。
3) 当事者による自主的な報告である。
4) 当事者の処罰のために用いられる。
5) 患者に不利益が生じなければ報告しなくてよい。

2015年 医療情報師能力検定試験 医学・医療系 出題

 

 

 

 

答えは、4, 5です。

何度も言っていますが、犯人捜しや処罰をするためのものではありません。

そしてインシデントレポートとはいいますが、アクシデントに関しても報告をします。

インシデントレポートに関する問題は、一般常識で解けるような問題が多いです。

ここで説明した内容を理解し、これまでの出題傾向(=過去問)を解くだけで充分です。

 

今回は、医学・医療系の必須問題⑤として、インシデントレポートについての説明でした。

お読みいただき、ありがとうございました。

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