医療情報技師、医学・医療系の必須問題②について説明していきます。
医療情報技師試験 医学・医療系の必須問題②
炎症マーカー・腫瘍マーカー
炎症マーカーや腫瘍マーカーの「マーカー」って何?って思いますよね。
よくテスト前にマーカーで大事にところに線を引いてませんか?
それと同じ意味です。
その値が増えると、炎症や腫瘍の可能性があるという「しるし」のことです。
そんなのたくさんあるでしょ~!って思うかもしれません。
確かに、たくさんあります。
しかし出題されるマーカーは限られています。
今回は、炎症マーカーと腫瘍マーカーに絞って説明していきます。
炎症マーカー
この数値が上がっていると「炎症していますよ」っていうことを表す検査値のことです。
C反応性タンパク質(CRP)
体のどこかで炎症が生じたときに、主に肝臓で生成されるタンパク質です。
炎症の程度を反映して血中濃度が増減するので、炎症マーカーの代表格とも言えます。
これだけ覚えておけばいいと言っても過言ではないくらい大事です。
赤血球沈降速度(ESR)
赤血球が試薬の中を沈んでいく速度を測る検査です。
C反応性タンパク質と二大巨頭の炎症マーカー。
細かい原理はわかりませんが、病態によって遅くなったり早くなったりするようです。
血清アミロイドA(SAA)
C反応性タンパク質と同じ動きをする検査値です。
感度がいいという特徴を持ちますが、上記の二つと比べて知名度は下がります。
腫瘍マーカー
はっきり言ってたくさんあります。
ひとまずこれだけは覚えておいてください。
6つだけです。
CA19-9、CEA、αケトプロテイン、CA125、Ca15-3、PSAです。
どの部位のマーカーか?といった問題は出ません。
CA19-9
膵がん、胆のうがん、大腸がん
CEA
大腸がん、肺癌、胃がん、乳がん
αケトプロテイン
肝細胞癌、肝芽腫、清掃癌
CA125
精巣癌
Ca15-3
乳がん
PSA
前立腺がん
上記の6つだけでも覚えてください。
正確に答えられなくても大丈夫です。
選べればOKです。
それでは、さっそく過去問を解いてみましょう。
問26
炎症マーカーはどれか。番号を回答欄記入欄( )にマークしなさい。
1)Ca19-9 2)C反応タンパク質 3)ALT 4)ヘモグロビン 5)γ-GTP
2014年 医療情報師能力検定試験 医学・医療系 出題改
そう。答えは簡単ですね。2) C反応タンパク質ですね。
特にひっかけ問題もなく、以下の中から、腫瘍マーカーを選べとの問題形式として出題されます。
選択肢をみて、何となくこれだとわかればいいのです。
毎回かならず、それらしい血液検査項目と混ぜて出題するこが多いです。
何度か問題を解くと、なんとなくこれっぽい…とわかってくるでしょう。
過去の出題頻度は?
2016年
直接的な出題はないがCRPとCEAが選択肢の一つとして登場。
2015年
なし
2014年
なし
2013年
腫瘍マーカー
2012年
炎症マーカー
2011年
炎症マーカー&腫瘍マーカー
おおよそ2年に1度は出ているようです。
是非とも覚えておいてください。
今回は、医療情報技師 医学・医療系の必須問題②について説明しました。
お読みいただき、ありがとうございました。