医療情報技師 医療情報システム系の必須問題⑥について説明していきます。
医療情報技師試験 医療情報システム系の必須問題⑥
PACS
PACSとは、医療用画像管理システム(Picture Archiving and Communication System)の略です。
院内には、MRIやCTなど画像データを得る検査が数多くあります。
それらの画像データを一元管理するシステムをPACSといいます。
画像は、放射線画像はもちろんエコーや内視鏡などの非放射線画像についてもDICOMによって一元管理することが可能です。
このPACSの導入のメリットは、これまでたくさんのフィルムや紙の管理が簡便になることやコストの削減などが挙げられます。
当然、電子カルテとの連携も行いやすくなります。
PACSの基本機能
①画像保管
②画像配信
③画像検索
④画像参照
何となく想像つくと思います。それぞれの画像撮影装置(モダリティ)から受信した画像データを一元管理し、診療に役立てるシステムのことです。
これまでの出題傾向①
問16
PACSとの関連性が最も強いのはどれか。
1) 栄養管理システム
2) 検体検査システム
3) 細菌検査システム
4) 輸血検査システム
5) 内視鏡検査システム2014年 医療情報師能力検定試験 医療情報システム系 出題
答えは、5です。
画像データを取り扱うシステムを選べばいいのです。1~4までは、画像データを取り扱う必要はありません。
これまでの出題傾向②
問21
PACSの基本機能でないのはどれか。番号を解答記入欄(21)にマークしなさい。
1) 画像検索
2) 画像作成
3) 画像参照
4) 画像配信
5) 画像保管2012年, 2016年 医療情報師能力検定試験 医療情報システム系 出題
答えは、2です。
画像を作成するのは、画像撮影装置です。PACSは、あくまで検査で撮影した画像を一元管理するシステムの事です。
この問題は、過去5年で2回出題されています。
2017年の医療情報技師の試験で出題される可能性は低いですが、選択肢の中の一つとしてPACSは必ず出題されるでしょう。
PACSの意味と機能について知っておいてください。
今回は、医療情報技師 医療情報システム系の必須問題⑥ PACSの説明でした。
お読みいただき、ありがとうございました。