今年も、2017年度の医療情報技師能力検定試験実施概要が発表されました。
2017年度の医療情報技師能力検定試験
今回は、2017年度の医療情報技師能力検定試験の押さえておきたい実施概要を紹介します。
出願期間
2017年4月3日(月)~6月23日(金)15時締切
これは絶対厳守です。
いくら30日で合格を目指すとしても、願書は出していなければ試験を受けることが出来ません。
上記の期間に必ず応募をしてください。
そして入金期日は、以下となっています。
2017年6月26日(月)15時まで
出願期日と同じと考えておいてください。出願だけは早めに済ませておいてくださいね。
試験日
第15回 2017(平成29)年8月20日(日)
夏の暑いなかでの試験ですね。
検定料
- はじめて受検の方
受検料15,000円(税込)です。 - 2015年、2016年に科目合格済
科目合格者の受検料を15,000円(税込)から13,000円(税込)に変更。
1科目でも2科目でも同じ13,000円(税込)。
申込時には2年以内の科目合格時の受検番号が必要。
但し、3科目受検する場合には受検料15,000円(税込)となります。 - 再受検の方
受検料15,000円(税込)。必ず3科目の受検が必要です。
出題範囲
出題範囲は、以下の内容で公開された後に修正となりました。
■「医療情報 医学・医療編」、「医療情報 情報処理技術編」、「医療情報 医療情報システム編」の第2版に準じます。
■制度改正の動向など、医療情報技師として知っておくべき事柄については、教科書に記載がなくとも
常識の範囲内で出題することがあります。
■教科書に記載されていないテーマを出題する場合には、常識の範囲内で解けるように工夫して出題します。
【修正版】
■「医療情報 医学・医療編」、「医療情報 情報処理技術編」、「医療情報 医療情報システム編」の第5版に準じます。
■制度改正の動向など、医療情報技師として知っておくべき事柄については、教科書に記載がなくとも
常識の範囲内で出題することがあります。
■教科書に記載されていないテーマを出題する場合には、常識の範囲内で解けるように工夫して出題します。
参考書が最新の第5版へと修正されました。
こちら↓↓が第5版の参考書です。
今、第2版は販売していませんので、普通に買えば出題範囲にそくした第5版の参考書になります。
版数が変わっても国家試験にでもならない限り出題範囲の大きな変更は、ないかと思います。
「過去問をベースに!!」この考えは揺るぎません。
版数以外で昨年度と変わったところは?
どこでしょうか…。
変わったところは一か所だけのようです。
それは、受験会場が岡山会場が追加となったことです。
試験会場:北海道、宮城県、東京都、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、岡山県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
中国地方では、広島に加えて岡山でも受験できるようになっています。
個人的には京都会場があってもいいのでは?・・・と思います。
需要は多いのではないでしょうか。
受験者数
医療情報技師の受験者は、平成25年度を境に減少傾向です。
ここ3年の合格率も34~35%を推移しています。
恐らく受験者数の減少は、ある程度で下げ止まりになると考えます。
その根拠としては、昨今の情報セキュリティインシデントの発生に伴うセキュリティの強化です。
患者情報の流出防止には、専門職が必須です。特に医療情報に関しては、医療情報技師以外の資格はありません。
企業や病院での医療情報技師の取得の奨励は継続されるでしょう。
合格点
気になる合格点は前回とほぼ変わらない水準になると思います。
65%がボーダーとなり、70%以上で確実に合格でしょう。
近年の企業からの受験者数の推移を考えると医療系の合格点数も変わらないことが予想されます。
医療系は引き続き他の2科目とくらべてやや低めです。
出題傾向
情報セキュリティインシデントに関連した「情報セキュリティ」・「個人情報」などが重要なキーワードとなるのは必至です。
また平成28年度にあった診療報酬改定から「地域連携」・「お薬手帳」・「遠隔診療」などのキーワードに関連する問題を重点的に見直しおいた方がいいと思います。
「医療情報ネットワーク」などの単語は、これまで出題したことはありませんが、押さえておいた方がいいですね。
まとめ
今年も、出願が開始され、試験へのカウントダウンが始まりましたね。
資格試験は、勉強すれば必ず結果はついてきます。
みなさんの合格を願っています!
公式情報についての公式Webサイトは以下となります。
(一社)日本医療情報学会 医療情報技師育成部