今回は、医療情報技師の情報処理技術系の必須問題について説明していきます。
医療情報技師試験「情報処理技術系」の必須問題②
通信プロトコルの階層モデル
ん~、もう嫌になりますよね。こういう概念みたいなテーマ!!
嫌になりそうですが、重い腰を上げて取り組んでいきましょう。
具体例で見てみた方が多少イメージが持てるかもしれないので、例を挙げて説明をしていきます。
例えば、「好きな人に告白するとき」を考えてみましょう。
- 日本語の文章をメールを使って告白した。
- 英語の文章を手紙を使って告白した。(ちょっとありえないかも・・・)
- 日本語の音声を電話を使って告白した。
- 日本語で音声を直接会って告白した(=会って直接告白した)。
やや回りくどい言い方をしていますが、以下のような選択肢から選んで告白を行っているといえますね。
- 言語は? 日本語 or 英語
- 伝えるのは? 文字 or 音声
- 手段は? 手紙 or メール or 直接会って
今回の通信プロトコルの階層モデルについても同様です。この選択肢をそれぞれ階層化したものです。
この概念モデルは、二つあります。
OSI参照モデル と TCP/IP4層モデル
ふむふむ。
これを覚えておけばいいのか・・・・・
ここで、ちょっと過去問を見てみましょう。
過去問①
OSI参照モデルでデータ送受信のタイミングとエラー処理の制御を担当する層はどれか。
1)物理層
2)データリンク層
3)ネットワーク層
4)トランスポート層
5)セッション層2015年 医療情報師能力検定試験 情報処理系 出題
答えは 4)です。
過去問②
OSI参照モデルの物理層について正しいのはどれか。1)プロトコルの確認2)データ衝突の確認3)データ宛先の確認4)データの符号化と復号5)媒体上でのビット列の伝送2011年 医療情報師能力検定試験 情報処理系 出題
答えは 5)です。
えっ話が違う
そうなんです。上の表だけ覚えておいても問題は解けないんです。
問題を解くためには、”各層の特徴”と、”使用するプロトコル(例えばアプリケーション層ではPOP3)”を覚えておかなければなりません。
「○○層での役割」や「○○層に使用するプロトコルを選べ」などといった、各層毎に関する出題が非常に多いからです。
その為、「トランスポート層では、データ送受信のタイミング、エラー処理、速度などの制限を担当する」といったことを覚えておかなければならないのです。
出題頻度は?
情報処理技術系の、この階層モデルに関する問題は多く出題されています。おおよそ毎年2問以上は関連する問題が出ているため、勉強する価値は大いにあると思います。
覚えきれなければ、直前に詰め込んでもいいと思います。
今回は、情報処理技術系の必須問題②として、
通信プロトコルの階層モデルについての説明でした。
お読みいただき、ありがとうございました。