医療情報技師試験を一発合格!するためにも、とても重要な過去問。
今回も過去問を見ていきましょう。
医療情報技師試験の過去問(2016年)
医学・医療系の過去問
今回は、2016年における医療情報技師 医学・医療系の過去問がどんな感じだったかを、ざっとご紹介します。
まずは、医学・医療系からです。
問01 インフォームドコンセントについて正しいのはどれか。解答記入欄(1)にマークしなさい。
1) 知的障害者には必要ない。
2) 緊急時でも省略することはできない。
3) 幼児の場合は代理人の同意が必要である。
4) 患者を不安にさせる事項の説明は省略する。
5) 診療の目的や内容を説明するが患者の同意は必要ない。
答えは、3です。
問3 保険診療として認められていないのはどれか。解答記入欄(3)にマークしなさい。
1) 健康診断
2) 帝王切開
3) いぼ焼灼
4) コンタクトレンズ検査
5) 疲労回復のための入院
答えは、1、5です。
問4 わが国の医療保険制度について誤っているのはどれか。解答記入欄(4)にマークしなさい。
問5 医療計画における5疾病に含まれないのはどれか。解答記入欄(05)にマークしなさい。
1) がん
2) 肺炎
3) 脳卒中
4) 精神疾患
5) 急性心筋梗塞
答えは、2です。
問6 DPCの主病名として正しいのはどれか。解答記入欄(6)にマークしなさい。
1)もっとも検査費のかかった病名
2)もっとも薬剤費のかかった病名
3)もっとも医療資源が投入された病名
4)もっとも手術・処置料が高かった病名
5)もっとも多くの診療科の医師が介入した病名
答えは、3です。
問7 診療報酬請求書の記載に必要のない患者情報はどれか。解答記入欄(7)に2つマークしなさい。
1)性別
2)年齢
3)氏名
4)現住所
5)生年月日
解なし
問8 医療法で規定されているのはどれか。解答記入欄(8)にマークしなさい。
1) 応召義務
2) 無診察治療の禁止
3) 診療録の記載義務
4) 診療内容の守秘義務
5) インフォームドコンセントの努力義務
答えは、5です。
問9 職種と守秘義務を定めた法令の組み合わせで正しいのはどれか。解答記入欄(9)にマークしなさい。
1) 医師 - 医師法
2) 薬剤師 - 薬剤師法
3) 歯科医師 - 歯科医師法
4) 看護師 - 保健師助産師看護師法
5) 助産師 - 保健師助産師看護師法
答えは、4です。
問10 業務独占でないのはどれか。解答記入欄(10)にマークしなさい。
1) 看護師
2) 助産師
3) 保健師
4) 薬剤師
5) 准看護師
答えは、3です。
問11 患者からの採血を実施できない職種はどれか。解答記入欄(11)にマークしなさい。
1)看護師
2)助産師
3)准看護師
4)臨床検査技師
5)臨床工学技士
答えは、5です。
職種に関連する問題は、毎年出題されています。
例えば、「助産師は女性しかなれない」というような問題です。
問12 国家資格でないのはどれか。解答記入欄(12)にマークしなさい。
1) 義肢装具士
2) 言語聴覚士
3) 視能訓練士
4) 理学療法士
5) 臨床心理士
答えは、5です。
問13 特定健康診査の基本的な検査項目でないのはどれか。解答記入欄(13)にマークしなさい。
1) 血圧測定
2) 脂質検査
3) 腹囲検査
4) 肝機能検査
5) 心電図検査
答えは、5です。
問14 以下の組み合わせで適切でないのはどれか。解答記入欄(14)にマークしなさい。
1) 臨床検査部門 - 脳波検査
2) 病理検査部門 - 免疫組織染色
3) 地域連携室部門 - 遠隔画像診断
4) 輸血部門 - 血液製剤使用歴管理
5) 光学診療部門 - 内視鏡的粘膜下層剥離術
答えは、3です。
問15 医療計画においてアウトカムを示す指標でないのはどれか。解答記入欄(15)にマークしなさい。
1) 患者満足度
2) 医師1人当たり入院患者数
3) 2日以内のICUへの再入室
4) 予定しない再手術(48時間以内)
5) 75歳以上の入院患者における入院中の骨折率
答えは、2です。
問16 逆紹介率の算定式の分母はどれか。解答記入欄(16)にマークしなさい。
1) 退院患者の数
2) 初診患者の数
3) 紹介患者の数
4) 初診患者の数+再診患者の数
5) 紹介患者の数+初診患者の数
答えは、2です。
問17 インシデントレポートについて誤っているのはどれか。解答記入欄(17)にマークしなさい。
1)人事評価に利用される。
2)教育の効果が期待できる。
3)個人が特定される情報は公表しない。
4)ひやり、またははっとした経験も報告される。
5)医療事故の発生を防止することが目的である。
答えは、1です。
インシデントレポートの出題頻度は高いです。
問18 クリニカルパスについて正しいのはどれか。解答記入欄(18)にマークしなさい。
1) 患者に見せてはならない。
2) アウトカム評価は必要ない。
3) 時間軸に沿ってケア介入を設定する。
4) 診療経過の途中で変更してはならない。
5) バリアンスとは達成目標のことである。
答えは、3です。
問19 診療ガイドラインについて正しいのはどれか。解答記入欄(19)にマークしなさい。
1) 患者には治療法の選択権がない。
2) エビデンスが系統的に評価されている。
3) ガイドラインに従って診療する義務がある。
4) 推奨に従わなければ保険診療の対象とならない。
5) 専門医に対するアンケート調査に基づいて作成される。
答えは、2です。
問20 実質臓器はどれか。解答記入欄(20)にマークしなさい。
1) 肝臓
2) 結腸
3) 心臓
4) 膀胱
5) 胆のう
答えは、1です。
問21 下肢の骨でないのはどれか。解答記入欄(21)にマークしなさい。
1) 脛骨
2) 橈骨
3) 腓骨
4) 膝蓋骨
5) 大腿骨
答えは、2です。
骨について聞くのは、さすがに厳し過ぎる問題ではないでしょうか…
という管理人の感想はさておき、続けていきましょう。
問22 以下の組み合わせで関連がないのはどれか。解答記入欄(22)にマークしなさい。
1)痛風 - 尿酸
2)肺炎 - 細菌
3)脳出血 - 高血圧
4)狭心症 - 動脈硬化
5)関節リュウマチ - ウイルス
答えは、5です。
問23 静脈血が流れていないのはどれか。解答記入欄(23)にマークしなさい。
1) 腎静脈
2) 肺静脈
3) 脾静脈
4) 膝窩静脈
5) 内頸静脈
答えは、2です。
体循環や肺循環に関連する問題は頻度高いです。
問24 冠動脈疾患はどれか。解答記入欄(24)にマークしなさい。
1) 狭心症
2) 腎不全
3) 脳梗塞
4) 急性膵炎
5) 肺血栓塞栓症
答えは、1です。
問25 以下の組み合わせで誤っているのはどれか。解答記入欄(25)にマークしなさい。
1) 黄疸 - 肝臓
2) 尿崩症 - 膀胱
3) 回転性めまい - 内耳
4) 白内障 - 水晶体
5) 起立性低血圧 - 自律神経
答えは、2です。
ややひっかけ問題なんかも出題されます。
問26 糖尿病診療として行われないのはどれか。解答記入欄(26)にマークしなさい。
1) 運動療法
2) 眼底検査
3) 食事指導
4) 胃内視鏡検査
5) インスリン療法
答えは、4です。
糖尿病の三大合併症(腎症・網膜症・末梢神経障害)は必須です。
今回の出題は検査についてですが、やはり知識として三大合併症は知っておいた方がいいでしょう。
問27 屈折異常でないのはどれか。解答記入欄(27)に2つマークしなさい。
1) 遠視
2) 近視
3) 斜視
4) 乱視
5) 白内障
答えは、3、5です。
問28 感染症はどれか。解答記入欄(28)にマークしなさい。
1)喘息
2)腎盂腎炎
3)関節リウマチ
4)慢性甲状腺炎
5)全身性エリテマトーデス
答えは、2です。
問29 処方する際に医師免許以外の免許が必要なのはどれか。解答記入欄(29)にマークしなさい。
1) 劇薬
2) 毒薬
3) 麻薬
4) 向精神薬
5) 生物由来製剤
問30 内服薬に分類されないのはどれか。解答記入欄(30)にマークしなさい。
1) 液剤
2) 散剤
3) 錠剤
4) 顆粒剤
5) 吸入剤
答えは、5です。
うがいや吸入などは内服薬に分類されないことは知っておいてください。
問31 処方箋の記載事項で必須でないのはどれか。解答記入欄(31)にマークしなさい。
1) 分量
2) 用法
3) 患者の年齢
4) 発行年月日
5) 臨床検査値
答えは、5です。
問32 医師の指示に基づいて行われる「診療の補助」に含まれる看護業務はどれか。解答記入欄(32)にマークしなさい。
1) 観察
2) 動脈注射
3) 安全の確保
4) 患者の指導・相談
5) 薬剤の投与量の調節
答えは、5です。
看護師が医師の指示があれば、どこまで出来るかについて問われていますね。
問33 ある疾患と検査について、真陽性a人、偽陰性b人、偽陽性c人、真陰性d人であるとき正しいのはどれか。解答記入欄(33)にマークしなさい。
1) 感度=a/(a+b)、特異度=c/(c+d)
2) 感度=a/(a+b)、特異度=d/(c+d)
3) 感度=a/(a+c)、特異度=d/(b+d)
4) 感度=(a+b)/(a+b+c+d)、特異度=(c+d)/(a+b+c+d)
5) 感度=(a+c)/(a+b+c+d)、特異度=(b+d)/(a+b+c+d)
答えは、2です。
感度、特異度、尤度の計算式は出題頻度が高いです。
問34 血液学的検査に含まれるのはどれか。解答記入欄(34)にマークしなさい。
1) CEA
2) γ-GDP
3) アルブミン
4) クレアチニン
5) ヘマトクリット
答えは、5です。
問35 肝炎の診断に有用なのはどれか。解答記入欄(35)にマークしなさい。
1) 尿酸
2) CRP
3) 白血球数
4) アミラーゼ
5) ALT(GPT)
答えは、5です。
問36 食事の影響が大きい検査項目はどれか。解答記入欄(36)にマークしなさい。
1) CRP
2) 中性脂肪
3) 白血球数
4) HbA1C
5) ALT(GPT)
答えは、2です。
問37 バイタルサインでないのはどれか。解答記入欄(37)にマークしなさい。
1) 血圧
2) 体温
3) 腹囲
4) 呼吸数
5) 脈拍数
答えは、3です。
問38 放射線被ばくのない検査はどれか。解答記入欄(38)にマークしなさい。
1) CT検査
2) PET検査
3) 核医学検査
4) 超音波検査
5) 血管造影検査
答えは、4です。
エコー(超音波)検査やMRI(核磁気共鳴画像)は放射線被ばくはありません。
問39 MRI検査を受ける際の問診項目に必須でないのはどれか。解答記入欄(39)にマークしなさい。
1) 刺青
2) 補聴器
3) ペースメーカー
4) カラーコンタクト
5) ヨードアレルギー
答えは、5です。
MRIは磁気を使用するため、金属に関連するものは必ず聴取しなければなりません。
入れ墨やカラコンなどの色素は、金属で着色しているため、MRIは原則禁止です。
刺青をしている方がMRIをすると発熱して、火傷を負うそうです。
問40 がん治療に含まれないのはどれか。解答記入欄(40)にマークしなさい。
1) 手術
2) 化学療法
3) IVR治療
4) 放射線療法
5) 高圧酸素治療
解なし
問41 診療録の1号用紙の記載事項でないのはどれか。解答記入欄(41)にマークしなさい。
1) 傷病名
2) 患者住所
3) 治療方法
4) 患者生年月日
5) 被保険者証記号・番号
答えは、3です。
普段から見慣れていないとキツイ問題かもしれません。
問42 以下の組み合わせで誤っているのはどれか。解答記入欄(42)にマークしなさい。
1) 看護経過記録 - 叙述型記録
2) 看護計画 - 看護ワークシート
3) 看護サマリー - 必要に応じて作成
4) 患者基本情報 - 退院後の指導の資料
5) 熱型表 - 看護ケアで得られる情報が多い
答えは、2です。
問43 病棟日誌の記録項目でないのはどれか。解答記入欄(43)にマークしなさい。
1) 退院患者数
2) 入院患者数
3) 紹介患者数
4) 外出・外泊患者数
5) 救護区分別患者数
答えは、3です。
問44 保険薬局における保険処方箋の保存義務年数はどれか。解答記入欄(44)にマークしなさい。
1) 2年
2) 3年
3) 5年
4) 10年
5) 20年
答えは、2です。
問45 症例対照研究で得られるのはどれか。解答記入欄(45)にマークしなさい。
1) 発症率
2) 有病率
3) オッズ比
4) バイアス
5) 相対危険度
答えは、3です。
問46 治験の過程で行われるのはどれか。解答記入欄(46)にマークしなさい。
1) 横断的研究
2) コホート研究
3) 症例対照研究
4) 生態学的研究
5) 臨床薬理試験
答えは、5です。
コホートや横断研究などについても聞かれます。
問47 データのばらつきを示す指標はどれか。解答記入欄(47)に2つマークしなさい。
1) 最頻値
2) 中央値
3) 平均値
4) 標準偏差
5) 変動係数
答えは、4、5です。
問48 特性が類似するものの集団を作ることで対象を分類する分析方法はどれか。解答記入欄(48)にマークしなさい。
1) 判別分析
2) 分散分析
3) 重回帰分析
4) 主成分分析
5) クラスター分析
答えは、5です。
問49 ある事象が発生する確率に対する複数要因の関与を解析する手法はどれか。解答記入欄(49)にマークしなさい。
1) F検定
2) 分散分析
3) 順位和検定
4) χ2(カイ2乗)検定
5) ロジスティック回帰分析
答えは、5です。
問50 定量的検査で感度を高くした際に、一般的に高くなるのはどれか。解答記入欄(50)にマークしなさい。
1)特異度
2)偽陰性率
3)偽陽性率
4)陰性予測値
5)陽性予測値
答えは、3です。
2015年と比較して、医学・医療系はやや易化したと見て良さそうです。
今回は医療情報技師試験の過去問 医学・医療系(2016年)についての説明でした。
お読みいただき、ありがとうございました。